相談内容
英語中級者です。
英会話、スピーキングにおいて、
調子の良い時と調子の悪い時があります。
調子の悪い時にできるコツなどあれば、教えてください。
解答 / 解説
「英会話の調子がなんか悪い」という時の原因は、
体調が悪い時が多いです。
なぜ体調が悪いと上手く話せないのかと言うと、
頭がしっかり回っていないからです。
頭がしっかり回っていない=集中できていない
とも言えます。
体調が悪い例は、
風邪気味、二日酔い、不安、緊張など
です。
そんな調子が悪くて頭が回っていない時に
実践できる 調子改善のコツを紹介します。
1.ジェスチャーの多様
手先を使う時に反応する脳の箇所と、
外国語を話す時に反応する脳の箇所は、
一緒であることが分かっています。
手先を動かすと、
外国語を話す時に使う脳の箇所が刺激されるんです。
そして、
ジェスチャー(身振り手振りで手を動かすこと)をしながら話した方が、
ジェスチャー無しで話す時よりも単語が出やすくなる
という研究結果があります。
「今日は調子が悪い」
という時は、
意識してジェスチャー (手を動かす) をしながら話してみましょう。
2.言える事から言いまくる
「エンジンがかかってきた」や
「調子が上がってくる」
と表現する通り、
調子は急に上がるというよりも、
徐々に上がるものです。
ですので、
頭が回ってなくても咄嗟に言えるような、
シンプルな英語を言いまくる
のも有効な方法です。
例えば
「I’m sleepy.」
「I’m hungry. 」
「It’s 10 p.m.」
「It’s hot today.」
「It’s sunny outside.」
「My room is dirty.」
などです。
何でも OK ですが、
言い易いのは恐らく
・自分の体調 (主語が “I” の文) 、
・天気、
・時間、
・身の回りの事
などが言い易いと思います。
幼稚な発言でも OK です。
とにかく英文を口から発話して、
英語脳のエンジンを回転させましょう。
3.主語と動詞 (文頭) を意識する
英語は構造上、主語と動詞が文頭に置かれます。
主語と動詞は、
その後に置かれる単語のタイプをある程度決定します。
例えば
「I played (私は ~ をプレイした)」
と言えば、
後に続く内容は
・何をプレイしたのか (楽器、スポーツ、ゲームなど)
・誰とプレイしたのか
・どこでプレイしたのか
・いつプレイしたのか
などの内容に決定します。
逆に言うと、
主語と動詞まで言えれば、
あとはその後に用意されている単語枠に、
適切な情報 (単語) を当てはめるだけ、
とも言えます。
一方、
日本語の構造は真逆と言って良いほど違います。
日本語では
主語は省略されがちで、動詞は文末に置かれます。
日本人は、
主語と動詞をまず頭に思い浮かべて、
主語と動詞から文を組み立て、話し始める
ことに慣れていない
と言えます。
苦手な傾向にあります。
ですので、
頭が回ってなくても、
・主語と動詞を意識してとりあえず口に出す。
・その後に述べる単語は、それから考える。
という手法を取ると、
英語脳のアクセルが回転し始めると思います。
4.文を思い描く
「3. 主語と動詞 (文頭) を意識する」の
内容と少しカブりますが、
自分の話す内容の文章を思い浮かべながら話すと、
文章作成がやり易くなったり、
その結果 流暢に自分の意見を話せたりします。
この文章を思い描く手法は、
普段から英語の本や映画字幕などを読むことに慣れている人は、
特に有効です。
また、
ディスカッションなど、
あるトピックに関して自分の意見を言う場合
などに特に効果的です。
調子が悪い時は
言いたい内容のイメージは頭に思い浮かんでるけど、
たどたどしくなって上手く英語で説明できない
ということがあります。
そんな時は、
言いたい内容のイメージを頭の中で文章に書き起こして、
その脳内メモを読み上げる感じで話す
と、上手くスムーズに表現できたりします。
5.自分の発話をしっかり聴く
体調が悪い時と言うのは、
自分が言った英語、
自分の口から発せられた内容を
覚えてない、すぐ忘れる、
という現象が起きたりします。
調子が悪い時というのは、集中力も無い場合が多いからです。
自分が言った内容をしっかり集中して聴くことによって、
「3. 主語と動詞を意識する」や
「4. 文を思い描く」で
説明した対策が実践しやすくなります。
6.母音を意識してリズムを作る
「今日は調子が悪いな」
と感じる理由の一つに、
発音もあります。
「普段はもうちょっと良い発音で話せてるのに、
今日は何か片言の日本人英語になってる」
という状態です。
この原因は、
体調の悪さのせいで呼吸が浅くなっていて、
母音がしっかり発音できていない
ことが原因の場合があります。
英語の母音 (a,i,u,e,o) は、
お腹からしっかり息を吐きながら発音
しないといけません。
またそうすることによって、
英語らしい抑揚、リズムが、文全体を通して生まれます。
ですので、
発音の調子が悪いと感じた時は
大げさに息を吐きながら母音を発音してみると、
発音の調子が上がってきたりします。
7.映像を思い描く (経験談を話す場合)
友人と飲みに行って酔っ払った翌日の朝、
「昨日どこ行ったの?楽しかった?」
と別の友人に訊かれたとします。
寝不足 & 二日酔いで頭が回らず、
上手く昨日の話 / エピソードトークができないことがあります。
そんな時、
この記事で前述した対策を実行できますが、
経験談やエピソードトークをする場合は、
実際の映像を思い浮かべる
という対策も使えます。
映像を思い浮かべる事によって、
その映像 / 情景を英語で描写する、説明する
という作業が少し簡単
になります。
結果、上手く話せるようになったりします。
以上、
調子が悪くて頭が回っていない時に
実践できる 調子改善法を紹介 しました。
今回紹介した対策法は、
英語の構文 (語順のルール) をある程度理解している事が必須になります。
構文 (語順のルール) について解説した記事も参照ください。
英語 構文 一覧 |一覧で型を覚える