質問内容
TOEFL Reading のコツ
TOEFL Reading で実践できる 問題解答 のコツやテクニックはありますか? TOEFL 難易度が高いので総合的に英語力を高める必要があるのは承知してますが、問題を解く上で実践できる コツなどがあるのであれば、知りたいです。
解答・解説
■ 問題解答|コツ
TOEF Reading の出題問題のタイプは10タイプあります。
それぞれのタイプを把握しておくと、問題文を少し読んだ時点で瞬時に頭の中でどのタイプの問題か分かります。
すると求めらている内容や、答えの導き出し方、答えの探し方など、
その問題に合った解き方でアプローチすることが容易になるので、
正解率を上げるだけでなく、回答速度も早めれます。
■ 問題|タイプ
語彙問題 | 文中の単語の意味を問う(同意語/同義語を選ぶ問題) |
指示語問題 | 文中の「それ/あれ」などの指示語が指す内容を問う |
言い換え問題 | 文中の特定の文と同じ意味合いになる文を選択肢から選ぶ |
推論問題 | 文中の(2つ以上の)情報を基に推理して、正しいと考えられる内容の選択肢を選ぶ |
挿入問題 | 本文から抜き出された文を、適切な個所に差し込む |
意図問題 | 文中で、筆者が特定の文を述べた意図を正しく説明した選択肢を選ぶ |
内容一致 | 特定のパラグラフで述べられた内容と一致する選択肢を選ぶ |
内容不一致 | 文中で述べられていない内容/誤った内容を選択する |
要約問題 | 文の重要な要点/要約を表した選択肢を3つ(全6つから)選ぶ |
表作成問題 | 文中で説明された2つのカテゴリ(例:夜行性/昼行性)とそれに属する選択肢(例:フクロウ、人間)をカテゴリ分けする(どちらにも属さない選択肢もある) |
■ 問題解答|テクニック
基本的には、本文をしっかり理解していたら答えれる問題になっていますので、内容理解を優先して下さい。しかし問題によっては、本文で使われている単語の意味合いとづれるような単語をあえて選択肢の文に使って、紛らわしくしてあったりします。解答する際には、本文と選択肢の文で使用される単語の意味をしっかり比較認識したりする必要があります(同義語と見なせるか、見なせないかなど)
なお要約問題と表作成問題以外のタイプの問題は大抵1つのパラグラフに関しての問題になります。問題の答えもそのパラグラフ内にあったっり、それから推測できたりします。(別のパラグラフに答えがある事は少ない)
▽ 語彙問題
問題例
語彙問題は、文中の特定の単語(太文字になっている)と同じ意味合いの単語(同義語)を選択肢から選びます。この問題を解く上で最も良い状況は、
1)文中の太文字の単語の意味を知っている
2)選択肢の単語の意味を知っている
です。しかし文中の単語を知らない、選択肢に知らない単語がある、
などの状況は多々発生します。
その際、下記のテクニックを使用します。
▼テクニック1:文脈から推測
前後の文や、知らない単語を含んだ文の大まかな内容が理解できていると、
その問題の単語がどのような意味合いの単語であるべきか、推測できます
例:
問題題の“diverse”の後に「一方で(while~)他の恐竜は~」という対比する文章が続いている。
「他の恐竜は特定の植物だけ食べる」の反対という事が分かるので、
前文では「逆に色々なモノを食べる」という意味合いであるべき、と推測できる。
(正解: (B) varied)
▼テクニック2 :知ってる付近の単語から意味を推測する
問題の単語が含まれた文内、また前後の文には同等な意味合いの単語、または反対の意味の単語が置かれている可能性が高いです。同義語または反義語を探してみましょう。
例:
問題例の単語が含まれる文の後半に、「specialist(専門)」という単語がある。「専門」の反対は「総合」。選択肢には「専門」の意味合いの単語は無いが、「総合」に近い意味合いの単語(varied)はある。
▼テクニック3:品詞から選択肢を消去する
文中の問題の単語が形容詞であれば、選択肢の正解の単語も形容詞である可能性がかなり高いです。
逆に名詞や副詞単語は間違いの可能性が高いです。
文構造や、単語自体の形(語尾など)から単語の品詞は特定できます。
※品詞は単語の接尾語からも予想できます。
▽参照ページ:
▼テクニック 4: 接頭語から単語の意味を予想する
「文中の問題の単語の意味合いは分かったが、選択肢の単語を全部知らない」
という状況の場合でも、接頭語から単語の方向性(ポジティブ/ネガティブ、大きい、小さい、広い、狭い、など)が特定できます。
問題の単語が「どんな意味合いの単語であるべきか」という事が文脈などから分かっている場合で、その意味合いっぽい単語を選択肢から予想する際、
接頭語を参考に予想すると的中率を少し高める事ができます。
▽ 指示語問題
問題例
文中の指定された指示語が、何を指しているかを特定する問題です。
ほとんどの場合、同じ文中の前半部分か、ひとつ前の文中に答えがあります。
指示語が指す内容は、
A )文中の特定のモノ/事 / 現象など(名詞単語/名詞句)を指す場合
B )文や節の内容自体を指す場合
があります。
テクニック1:問題の指示語が文中の主語で「It」、「They」の場合
ItやTheyは、前述さらた特定の名詞(句)を指して使われる事が多いです。
また文中の前半、または一つ前の文中の主語を指している可能性が高いです。
主語が複数形の場合、その指示語は Theyになるので、単語が単数形か複数形かも判断要素になります。
テクニック2:問題の指示語がthese", "those", "this", "that"の場合
同じ文の前半部分、または一つ前の文の内容自体を指す場合が多いです。
例:
問題例の指示語は “This”。
前文の後半部分の内容自体を指している可能性が高い。
全文の後半部分は
「地球で別の種類のフロラが進化して、それは種を持った植物」。
「それは素晴らしい植物の発明」と言っている。
選択肢D(種を作る植物の発達)が素晴らしい、と言っている事が分かる。
▽ 言い換え問題
問題の斜線文のメッセージと同じ意味合いになる選択肢を選択します。不正解の選択肢には、本文では使われていない単語(意味が変わってしまう単語)があえて使われている事が多いので、キーとなる単語を認識して、単語の正確な意味を本文と比較認識することが重要となります。
ステップ1:文中の斜線文をしっかり理解する
文のタイプを理解しましょう。
a) その文の目的は?
b) 前後の文章やそのパッセージとの関係性は?
c) メインの主張に沿ってる内容か、
d) 反する内容か、
e) 詳細説明か、など
認識しましょう。
例:
この問題例の場合、
ダーウィンの進化論はある推測に基づいてる。
その推測とは、無生物から生命が誕生して、発達してクネクネしながら進化したという推測。
ステップ2: 斜線文と選択肢に共通する/共通しないキーワードを見つける
斜線文と各選択肢に、共通するキーワード/共通しないキーワードを見つけます。
例:
この問題例の場合、
「assumption(推測)」、「evolved (進化する) 」、
「indirect manner (クネクネしながら)」がキーワードになります。
その為、
evidence (証拠)や prove (証明する) などの
「推測」と反する単語を含む選択肢は消去できます。(選択肢1と2)
選択肢4の controversy (物議)は、
問題文に含まれていない要素なので消去できる。
正解は選択肢3
▽ 推論問題
文中で述べられている情報を基に「情報Aが是なら(非なら)、情報Bも是(非)」のように推測して、正しい選択肢(文中の情報を基に考えると正しいと推測できる内容)を選びます。この問題は他の問題と異なり、正解の情報が文中ではダイレクトに記載されていません。ですので、設問が推測問題であることを認識して問題に取り組むことが大切です。ただ、そのパラグラフ内の文をしっかり理解していたら、問題なく解けるような内容に限られるので、アクティブ・リーディングを行い読解を意識て読み解くと、答えが分かる場合が多いです。
推測問題の設問には「imply」「 suggest,」、「infer」などの「示唆、示す、暗示」などを意味する単語が使われています。そこから設問が推論問題だと特定できます。
ステップ1:キーワードを見つけて、要約
1文目: | 農業は季節(seasonal)労働で食料保管技術進歩したから国民の自由な時間増えた。 |
2文目: | 少なくとも金持ちは自由増えた。下階級の人は主な労働力になった。 |
3文目: | 食料大量&組織化されたシステムのお陰で、文化が発達した。 |
4文目: | ピラミッドと墓がメイン発達文化だけど他にも色々あった。カレンダー、文字、建築とか宗教とか。 |
ステップ2:間違った選択肢を消去する
該当のパッセージ内の文をしっかり理解できていると、
文中で述べられていない事が特定しやすくなるので、
誤った選択肢(本文で述べられてない選択肢)を消去できます。
▽ 挿入問題
太文字の文は、原文から抜き取られれている文です。
その文を原文の正しい箇所に挿入(戻す)問題です。
挿入文のタイプの認識と、本文の文脈理解が重要になります。
テクニック1:概要的な内容→詳細な内容/詳細な内容→概要的な内容
ステップ1
挿入文のタイプの判別
挿入文のタイプを特定します。
タイプは概要的な内容か、詳細な内容かに分けれます。
ステップ2
詳細 or 概要的な内容の文を本文内で探す
もし挿入文が概要的な内容であれば、本文内の詳細な内容を記している文の前に置かれる可能性が高いです。
挿入文が詳細な内容の場合、逆に本文内で概要的な内容を示した文の後に置かれる可能性が高くなります。
テクニック2:挿入文内に指示語がある場合、それが指す内容を本文内で探す
挿入文内に
“they”, “these”, “those”, or “this”,などの指示語がある場合、
それらが指している内容を探します。
それが特定できれば、
指示語が指す内容が含まれてる本文内の文の後に挿入できます。
テクニック3:接続後に注目・意識する
However / But / Yet | 前文と同じ方向性(賛成/肯定/追加情報/結果など) |
And / so / Therefore | 前文の否定/反対/欠点指摘など |
▽ 意図問題
意図問題は、「筆者がなぜその文章をそこに書いたのか?」の筆者の目的を特定する問題です。そのパッセージ全文の内容をしっかり理解し、パッセージ内の前後の文章との関係性(文脈)を理解することによって、正解が導き出せる問題です。
ステップ1:パッセージの要約を把握する。
意図問題は、
そのパッセージの構成・要約を理解していないと回答が難しいです。
アクティブ・リーディングでしっかり理解しましょう。
その際に下記のような問いを自問自答すると、内容整理に役立ちます。
1. このパッセージは何について? | 例:ロックアートの発展について/Maynardが提唱した配列に関する仮説/その仮説に対する反対意見。 |
2. 文章は意見ベース?事実ベース? | 例:仮説や反対意見を紹介してるので、意見ベース |
3. 意見ベースなら、賛成意見、反対意見、どっちが筆者のメイン? | 例:筆者は後半に反対意見の理由を述べてそのパッセージが終わってるので、筆者は反対意見をメインにしてる |
上記の自答に答えれると、
問題の文のパッセージ内での役割・目的、前後の文との関係性が見えてきやすくなります。
ステップ2: 問題文と選択肢に共通キーワードを特定、無関係な選択肢を消去
問題の文と各選択肢の文のキーワードに注目して、
本文パッセージと関係ない内容の選択肢、
また本文パッセージ内には述べられていない選択肢を
消去します。
例:
✖選択肢 A | 古代ロックアートの形が何を象徴するか、については議論されてない |
✖選択肢 C | 20世紀の芸術と古代ロックアートの比較はしてない。優越つけてない |
✖選択肢 D | Mayrardの仮説の誤りを立証するための証拠の例は提示されてない |
●選択肢 Bが残る(Mayrardのロックアート配列の解釈に疑問を投じた人たちへのアンサ
▽ 内容一致問題
特定のパラグラフ内で述べられている詳細情報に関して、
正しい(事実の)内容の選択肢を選びます。
この問題は、特定のパラグラフに限定して質問がされますので、
別のパラグラフで反対意見などが述べられていた場合でも、
その情報は無視して回答します。
選択肢の中には、文中の情報を基に推測したら正しいように思える内容の
選択肢がある場合がありますが、
推測問題ではないので推測しないと答えられない選択肢は誤りになります。
文中で述べられている情報のみを参考にします。
また不正解の選択肢は、推測したら正しそうな内容でも
そのパラグラフの要点からずれている、
重要ではない情報の場合がほとんどです。
ステップ1:問題文からキーワードを認識して、スキャニングする
例:
この問題文の場合
「overland travel route」がキーワード(求められてる情報に関わるワード)
であることが問題文から分かります。
該当のパラグラフをスキャニングして
「overload travel route」に関する内容を探して、
述べられてる事実を確認します。
パッセージの4つ目の文章以降に
「道の整備は高いし馬車は十分な量の生産物を運べない。運搬遅いし危険」
と書いてあります。
ステップ2:間違い/述べられてない選択肢を消去
選択肢を見て、間違い/述べられてない選択肢を消去します。
▽ 内容不一致問題
内容不一致問題は、
本文のパラグラフの内容に記載がされていない内容、
または間違った内容を選択する問題です
10ある問題形式の中で唯一間違った内容を選択します(選択肢3つは正しい情報)
問題文のNOT や EXCEPTというワードを見逃さないように気を付けて下さい。
この問題の解答手順は内容一致問題と一緒ですが、
正しい情報を選ぶのではなく、間違った情報を選びます。
ステップ1:問題文のキーワードを把握する。
見つけないといけない情報をしっかり認知する為、
問題文のキーワードを確認し、その意味/定義を把握します。
例:
この問題文の場合、
「push factor」がキーワード。
これの例として文中で上げられてない選択肢を選ぶ。
そしてパラグラフをアクティブ・リーディングして、
push factorの定義/意味を理解しましょう。
パラグラフの冒頭2行で、push factorが
「移民が去る地域に関する。移民がその地域を去りたくなるよ要因」
を意味する語句だと分かります。
ステップ2:選択肢を確認し、述べられてる選択肢を消去する
選択肢を確認した後パラグラフの文を確認すると、
述べられてる選択肢(正しい選択肢)が特定できるので、
それらを消去します。
例:
問題例の場合、
選択肢 (A), (B), (D) が文中に述べられてるのが分かるので、
正解(psuh factorの例として述べられてない選択肢)が (C)だと分かる。
▽ 要約問題
要約問題では、
選択肢から3つ、本文の要点(筆者が伝えたいポイント)として述べられている要約を選択します。
選択肢は7個程度あります。
気を付けないといけない点は、
間違っている選択肢(本文で述べられてない、または間違った情報)以外に、
本文で述べられてるけど要点(重要な情報)ではない選択肢もあります。
それは誤りとなりますので、
読解の時点で各パラグラフを要約して要点を把握して、
文全体の構成・理論展開などを理解しておく必要があります。
コツ1:パラグラフの要点把握
パラグラフの方向性・要点は
そのパラグラフの最初の2文で明らかにされている場合が多い
ので、最初の2文をしっかり読みましょう。
例:
・パラグラフ1では存在する社会問題について説明してる
・パラグラフ2ではそれによって起こる問題など具体例を紹介してる
・パラグラフ3では解決する取り組みと解決した実例を紹介してる
・パラグラフ4ではまだ解決できてない問題を紹介してる
など。。
コツ2:選択肢が詳細の情報を述べてる場合、重要じゃない可能性を疑う
文中に述べられた情報でも、
詳細な情報である場合、要点ではない可能性を疑いましょう。
詳細な情報の例:
・登場人物の詳細情報(例:本文が「歴史上人物の伝記」ではない場合、文中で上げられた人物の誕生日や出生地などの細かい情報)
・何かの例として挙げられたモノの詳細情報(例:夜行性動物の例として挙げられた特定の動物[猫]に関する細かい情報(猫は肉食、など)
コツ3:選択肢の内容が間違ってる/文中で述べられてない場合消去
推論問題ではないので、推理したら確からしい気がする選択肢は誤りです。文中に書いてある内容のみを選択します
▽ 表作成問題
解答形式(複数選択)は要約問題(正しい要約文を3つ選ぶ)と類似していますが、表作成では詳細情報を、ある特定のカテゴリ(2つか3つ)に分類別けする問題です。
選択肢の何個が分類分けできるかは特定されていませんが、
必ず分類分けできない選択肢(どのカテゴリにも属さない選択肢)が1つはあります。
コツ1:文中に証拠を見つけてすぐ記入・入力する
カテゴリは2つか3つあり、各カテゴリにはタイトルが振り分けられています。そのカテゴリの意味/定義を理解することが正しく分類別けけするための前提となります。
どの選択肢が、どのカテゴリに属すかの証拠は必ず文中にあるので、
本文のスキミングとスキャニングを行って証拠を見つけて下さい。
証拠を見つけ次第、該当する選択肢を正しいと思うカテゴリに入れていきます。
選択肢が多くあり、時間がたつと忘れてしまう可能性もあるので、
最後にまとめて分類分けしようとするのは非効率です。
後からも修正できます。
コツ2:選択肢に目を通して消去する
表作成問題は設問の最後(10問目)にあるので、
表作成問題に辿り着く前に本文の内容を十分理解できている可能性もあります。(1~9問目を解くために何度もアクティブリーディングしてるはずなので)。
そのため、
どのカテゴリにも分類されない選択肢などを直ぐに特定・消去する事ができる場合があります。
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