worth と worthy の使い方|徹底解説

質問

worth の用法がいまいち分かりません。

あと worthy との違いも教えてほしいです。

質問

worth の品詞、意味、用法を解説した後、

worthy の品詞、意味、用法を解説し、

違いを説明します

worth の品詞

worth の品詞は名詞形容詞です!

worth の品詞

名詞の時の意味・用法

worth が名詞として使われる時

「(金銭的、量的な) 価値」

という意味で使われます。

用法例

He has 1000 dollars’ worth of Pokémon cards.
(彼は$1000(の価値)相当のポケモンカードを持っている)

この例文の worth は名詞なので
所有格の 「-‘s」をつけ忘れて
dollars’ worth (ドルの価値) としましょう。

dollar worth にすると、
誤りだと思われる可能性があります

dollars' worth VS dollars worth
dollar’s worth と dollars worth の使用頻度 比較

This is a week’s worth of grocery.
(これは1週間分の [価値のある] 食料品です)

スーパーなどで、
1週間分の食料を買い込んだときなどに言えます。

ちなみに
one week’s worth よりも
a week’s worth of のほうが

使用頻度が高い結果となっています。

one weeks's worth of と a week's worth of の比較
one weeks’s worth of と a week’s worth of の比較

形容詞の時の特殊な用法

形容詞は普通

  1. 名詞を前から修飾する (a happy person など)
  2. 文中の補語になる (I am happyなど)

などの用法が主流です。

でも形容詞としての worth は、
前置詞のような用法で機能します。

用法例

He has Pokémon cards worth 1000 dollars.
(彼は$1000分の [価値がある] ポケモンカードを持っている)

It was worth it.
(その価値はあったね)

ニュアンス:
やってよかった。良い体験ができた。損しなかった。

It was worth a try.
(やる価値はあったね)

ニュアンス:
やってみて良かった。挑戦・試してみる価値はあった

It was worth a wait.
(待つに値したよ。待った甲斐あったよ)

ニュアンス:
行列で待ったけど、その価値はある位の体験ができた

It was worth a visit.
(行く価値はあったよ)

ニュアンス:
交通費とか移動時間を考えても、楽しい場所だったので行った価値はあった

Do you think iPhone 14 Pro max is worth buying?
(iPhone 14 Pro max って買う価値あるかなあ?)

上記の例のように、
worth を形容詞で使う場合、

worth + 名詞単語 または 動名詞

の形になる文章が多いようです。

そして

・$1000 worth of Pokémon cards
・Pokémon cards worth $1000

のように、worth を

名詞として使っても、
形容詞として使っても、

同じ内容を表現することも可能です。

しかし

a week’s worth of と worth a week of

どちらの言い回しが主流か
調べたところ、ダントツで a week’s worth of でした。

a week's worth of と worth a week of 比較
a week’s worth of と worth a week of 比較

「1週間分の食料」や
「5年分の体験」など

時間に関わる名詞単語を一緒に使う場合、
worth の前に置いて

「a week ‘s worth of」
「5 years’ worth of」

とするのが主流なようです。

worth を使った慣用句

At least I got my money’s worth.
(少なくとも元は取れたよ)

ニュアンス:
got one’s money’s worth で
「支払った額に相当する価値を得る」
という意味になります。

For what it’s worth, 
(こんなことを言っても価値 (意味) があるかどうか分かりませんが、)

直訳は
「それの価値が何なのかについてですが、」

worthy の品詞と意味

次に worthy についてです。
まず品詞ですが

形容詞」一択です!

用法も、普通の形容詞と一緒です。

そして意味ですが、

金額や量的な価値ではなく、人として価値がある、能力的に価値がある、地位や身分的に価値があるなど、社会的、人道的な価値について話す時に使われます。

ですので、

「尊敬すべき、立派な」

という訳され方がされることが多いです。

worthy

用法例

He is a worthy man.
(彼は立派な [社会的に価値のある] 人です)

They offer very worthy services.
(彼らはとても立派な [社会的価値がある]サービスを提供しています )

worthy ですが

worthy of~

という形で使われることもあります。
その場合、

修飾したい名詞の後 に置きます。

「~に値する/ふさわしい」

という意味で使われます。

This movie is worthy of a sequel.

(この映画は続編に値するね)

You are not a man worthy of being called “dad”.

(あなたは「父親」と呼ばれるにはふさわしくない)

worthy の類語は deserve

ここまでで、

worth はお金や時間的な価値
worthy は社会的な価値

を表す時に
それぞれ使われるイメージが理解頂けたと思います。

もしまだ上手く使い分けできるか不安な場合、

自分が言いたい内容が deserve で言い換えできるか?

を考えてみると良いかもしれません。

worthy of で表せる内容は
deserve でも表現できます。

※でも worth で表現できる内容は deserveではできません。

This movie deserves a sequel.

(この映画は続編に値するね)

You don’t deserve to be called “dad”.

(あなたは父親と呼ばれるのにふさわしくない)

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