不可 算 名詞 が数えられるパターン|解説

不可 算 名詞 が数えられるパターン|解説

質問内容

不可 算 名詞 に冠詞が付くパターン

「take a look at ~」 の “look”に冠詞が付く理由が分かりません。

「look」は 不可 算 名詞 と学びました。

「take look at~」 じゃ間違いになるんでしょうか?

他にも 不可 算 名詞 に冠詞が付くパターンがあるのなら、
教えて下さい。

回答・解説

◆参考書の解説

英語の参考書などを見ると大抵

抽象名詞( 不可 算 名詞 )に冠詞が付く例

が載っています。

まずは公式のルールを解説します

1 .冠詞+抽象名詞=実例

抽象名詞に冠詞が付くと、

実例」を表現することができます。

抽象名詞に冠詞が付く例文

・Your music is a joy to listen to.  (君の音楽を聴くのは至福だ)

(※「至福」には色々なタイプがあるけど、
「君の音楽」もそのうちの一つに該当する「実例」だ。
君の音楽」が「至福」の実例として文中で引き合いに出されている。)

・That’s a pity.  (それは残念だね)

(※「残念」には色々なタイプがあるけど、

それ」もすの内の1つに該当する「実例」だ。
それ」が「残念」の実例として文中で引き合いに出されている。)

・He has a talent for  boxing.  (彼にはボクシングの才能がある)

(※「才能」には色々な種類があるけど、

ボクシング」も才能のに該当する「実例」だ。

ボクシング」が「才能」の実例として文中で引き合いに出されている)

逆に抽象名詞に冠詞が付かない場合

実例

を共合わない文章で使われます。

抽象名詞に冠詞が付かない例文

・he brings us joy.  (彼は我々に喜びをもたらします)

(※「喜びの実例」として
文中で何も言及されたり引き合いに出されていない。

喜びのタイプは不明だが、
とにかく彼は喜びを我々にもたらす。)

・He never show me pity.  (彼は決して我々に哀れみを見せない)

(※「哀れみの実例」として
文中で何も言及されたり引き合いに出されていない。

哀れみのタイプは不明だが、
とにかく彼は我々に哀れみを見せない。

※ “pity”には「哀れみ、同情、残念さ」の意味があります。

Talent is what you are born with.  (才能とは生まれ持つものだ)

(※才能の実例」として
文中で何も言及されたり引き合いに出されていない。

才能のタイプは不明だが、
とにかく才能というものはそれも、本質的に生まれ持つものだ。

2.冠詞+抽象名詞=その行為1回分

「1個、2個」と数えられないはずの名詞に

冠詞(a/an)が付くと、

その行為一回分

も表せれます。

行為1回分を表す例

・have / take a look at ~  (~を見る / ~に1回目線をやる)

※「見る」という行為1回分を行う

・have a talk (話をする )

※「話す」という行為を1回分行う

・have a chat (おしゃべりをする)

※「おしゃべり」という行為を1回分行う

・have / take a bath  (お風呂に入る)

※「入浴」という行為を1回分行う

・have / take a shower  (シャワーを浴びる)

※「シャワー」を一回分行う

・take a walk  (散歩する)

※「歩く」という行為を1回分行う

上記の例を見ると、

take a look at ~

がルール上正しい事が分かって頂けるかと思います。

ちなみに “take” でも “have” でも良い

パターンがありますが、

イギリス英語の場合 “have”

アメリカ英語の場合 “take”

を使う傾向があります。

3. take look at は間違えか?

「間違っている」

 

と判断されますが、

 

意味はほぼ間違いなく理解してもらえる
 

と思います。

ネイティブからすると、

 

「何か違和感がある」
「シックリこない」、
「何で間違いか説明できないけど、正しくない」

 

と感じられると思います。

4. ネイティブが感じる違和感とは?

説明できないけどなんか違う
不自然

という次元のミス?間違いがあります。

ネイティブが

冠詞がある時と無い時


に感じる不自然さを下記に表現してみました。

冠詞が無い

・Please take look. 

「見てって言ってるよね?」
「ルックって製品でもあるのかな?」
「ルック持ってって言ってる?」

・We took walk. 

「散歩したって言ってるんだよね?」
「ウォークって名前のモノがあるのかな」
「それを彼ら服用したのかな?」

・I need to take shit.

「ははは。大便したいんだよね」
「うんこ拾ってどっか持って行かなきゃいけないわけ無いしね」

冠詞がある

・Please take a look. 

自然。
何を見てほしいのかな、
と即座に思う。

・We took a walk. 

自然。
散歩をしてる情景が浮かぶ。



・I need to take a shit.

自然。
トイレしたいんだなと思う。



5. 自然/不自然は多数決で決まる

世界中の言語の発祥は、英語も含め
 
雑草が生え広がるように、
広まったらしいです。
 

その言語を研究して見つけた

規則・法則・パターンが「文法」です。

学者を集めて話し合ってもらい、
文法」を設計してもらった、
なんてことはありません。

人々が日常で話していた言語を分析しただけです。

ですので、
規則に当てはまらない例外もあったりします。

文法は完ぺきではないんです。

ですので、

英語にはA+B=Cというパターンがある

と、定義付けられていても


アメリカに住むアメリカ人が

A+B=Eもあるよね

と言ったら、そっちも正しいんです。
英語の正しい、正しくない、は
多数決で決まることがあります。

なので

説明できないけどなんか不自然

という次元が英語にはあります。

take look at ~

も割とその次元に当てはまります。
(間違ってもたいてい伝わるし)

「見る」という行為1回分をしてるから、

Take a look at ~

が正解

という主張も出来ますが、

じゃあこれはどうなの?
これも行為1回分手解釈できるけど、
なんで冠詞付かないの?

みたいな状況に、勉強してたらたくさん遭遇します。

そんな時に、

「英語ってそーゆー側面もあるんだね」

と思えると、
悩まずにすんなり受け入れられるかもしれないので、

下記のお話をします。

多数決の結果冠詞無しの方が主流な例
【自然】

・ have faith in me.
(私を信じてください)

【ちょっと不自然】

・have a faith in me. 
(私を信じてください)

【自然】

・Take responsibility for your action.  
(自分の行動に責任を持ってください)

【ちょっと不自然】

・Take a responsibility for your action.  
(自分の行動に責任を持ってください)

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